火炎旅団 安全対策マニュアル 我々、火炎旅団の団長および全ての団員は、この安全対策マニュアルを常に念頭に置き演舞します。下記の全ての事項を厳守し、観客の方々の安全に配慮した演舞を行うことをここに誓います。 ◎安全対策マニュアルの確認 ・旅団内に火を取り扱ううえでの安全管理のスペシャリストとして、安全対策マニュアルを熟知したものを団長の他に安全管理責任者として設ける。 ・半年に一度、団長と安全管理責任者の立ち会いのもと、団員全員による安全対策に関する会議(マニュアルの読み上げ→改善)を実施する。その際、旅団内での「安全対策においてのライセンス」の更新を行う。 ・新規参加の団員は必ず安全対策マニュアルに目を通し、ライセンスの取得を行う。 ◎安全対策についてのライセンス ・旅団内で独自の安全対策についてのテスト(団長と安全管理責任者が作成したもの)を受け、合格した者にのみライセンスを与える。 ・まず、団員の条件として18歳以上かつ3年以上火舞を経験した者であることが条件なので、ライセンス取得の条件もこれらの条件を満たしたものに準ずるところである。 ・ライセンスは半年に一度、安全に関する会議時に更新する。 ・ライセンスの期限切れ、失効、剥奪はすなわち退団を意味するものである。 ◎本番までの全過程での安全確認 @道具の作成 ・道具の作成は、基本的にはその道具を使用する各団員に任せるが、団長と安全管理者が、必ず使用する全て道具をチェックする。 <チェック項目> *針金、留めビスは弛んでいないか。 *針金が途中で切れていないか。 *タオルの繊維が飛び出していないか。 *タオルが針金からはみ出していないか。 *道具の破損箇所はないか。 *釘は奥まで刺さっているか。 *グリップはしっかり巻いてあるか。 A練習 ・本番までの1ヶ月間で、個人で1日2時間以上の練習を4日間以上、全体で1日4時間以上の練習を2日間以上行う。 ・火付け練習は必ず本番までに2日間以上は行う。 ・本番前日には必ず、点火から消火までの全ての工程、団員の全ての動きを想定した全体シュミレーションを行う。 ・団長並びに団員は、本番に備え十分な練習を徹底するが、団長の権限により演舞に危険が伴うと判断される状況にある団員は、本番の演技を禁止させることとする。 <演舞に危険が伴うと判断される状況にある団員> *上記の練習条件を満たしていない者。 *当日体調不良を申し出た者。また、申し出なくても団長からみて体調不良だと思われる者。(団長も例外ではない。) *本番当日に演舞する自信がない者。 *練習段階での成功確率90パーセントを下回る者。 B火付け練習 ・団長並びに全団員は本番の安全対策と同様の配慮の上火付け練習を行う。 ・火付け燃料には必ず灯油を使用し、破損箇所のないポリタンクで保管する。 ・灯油をつける場所と消火する場所は必ず別の場所で行う。 ・火付けの際は必ず消火器具を用意し、風上に置いておく。 <消化器具とは> *消火器 *湿ったバスタオル *水の入ったバケツ *懐中電灯 C主催者との安全確認 ・団長および安全管理者は主催者側と入念な打ち合わせをし、本番に安全な演舞を迎えられるよう配慮する。 ・団長および安全管理者は主催者側と点火、消火の場所を確認しておく。 ・団長および安全管理者は主催者側に、演舞する場所に十分なスペースがあるのかを確認する。 ・人や動物の飛び出しに備え、主催者側には静止する係の配置をお願いする。 ・必要な場合には主催者側にもシュミレーションに参加してもらう。 D本番 ・火付け練習同様、火付け燃料には必ず灯油を使用し、破損箇所のないポリタンクで保管する。 ・火付け練習同様、灯油をつける場所と消火する場所は必ず別の場所で行う。 ・火付け練習同様、必ず消火器具を用意し、風上に置いておく。 ・本番の30分前には演舞場所につき余裕をもって準備を行う。 ・準備担当の団員は互いに協力し合って速やかかつ安全に準備をする。 ・油切りの際には必ずゴム手袋を用いて灯油が手にかからない用にする。万が一かかることがあったら直ちに水で洗い流す。服にかかったら直ちに着替える。 ・事前に十分なシュミレーションをこなしてはいるが、イレギュラーな場合に備え、演舞団員の他に消火補助用の団員を用意する。 ・団長および安全管理者は周りに燃えやすいものがないかを確認し、あるのなら移動させてもらう。移動不可な場合は演舞を中止する。 ・強風の場合は演舞を中止する。 ・万が一火災が発生してしまったら直ちに演舞を中止し、消火活動に全力を注ぐ。 ・使い終わった道具は一か所にまとめ、十分に冷ませておく。 E本番後 ・団長ならびに全ての団員は、その場から撤収するところまでが演舞であるということを十分に認識し、速やかに片付け作業を行う。 ・消化用の水を排出可能な場所に排出する。 ・道具が十分に冷めていることが確認できたら、道具の数をしっかり確認し、専用のケース(燃えにくい素材でできている)に入れその場から撤収する。 ・団長および安全管理者はステージ上に汚れはないか、何か見落としはないかを確認し、主催者側にあいさつを済ませる。 |